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お盆の蜻蛉

お盆シーズンは、呼ぶ御霊が増えるからなのか、不思議と忙しくなる傾向があります。

 

暦の上では立秋を迎え、まだまだ暑くて、陽射しの強いお盆ですが、涼しげな秋風の中に、人恋しさを想うような風を感じることもある季節です。

 

風が何かを、語りかけるような季節の足音

 

淡い揺らぎと

語らいのお盆

 

日常の中で、蜻蛉を見かけるようになりました。

 

そんなお盆の仕事帰りのことです。

 

 

愛知県、定光寺から定光寺駅に向かう下り坂からの交差点、赤い手すりの城嶺橋が見えます。

 

川を隔てて向こう側には、霊験あらたかな山々と、猫神社で有名な玉野御嶽神社や、紅葉シーズンに開放されている愛岐トンネル群など、賑わっている聖域があります。

一時期は、愛岐道路川沿いの廃墟が話題を呼び、心霊スポットにもなっておりましたが、なんにせよ霊的に賑やかな土地です。

 

同業者は避ける傾向がある道ですが、私は地鎮の念も含めて、よく通る道になっています。

 

年々賑やかになっていき、新しい風や土地の波動の変化により、浄化や地鎮がされてきたように思う。

 

そんな背景の逢魔時。

定光寺からの下り坂の交差点で、信号待ちの目に入った光景は、まるで異世界を想わせる、正にお盆らしい風景でした。

 

定光寺と、玉野御嶽神社側を結ぶ橋や、その間に流れる川を埋め尽くすくらい、沢山の蜻蛉が流れるように飛んでいたのです。

 

此岸と彼岸を結ぶ光景のように映りました。

 

私は、こんなに多くの蜻蛉を今まで見たことはありませんでしたが、それは異様な風景というわけではなく、夕刻色の淡い揺らぎの中、尊い命の流れのように、そこは生きていました。

 

蜻蛉の一生は、水中で過ごしている時間の方が長く、成虫になって飛んでいる時間は、現実的にはそんなに長くはありません。

 

長い水中での期間を経て羽化した儚い命。

 

懐かしい故人の魂と

輪廻転生

 

それは命の流れを思わせる、お盆の光景でした。

 

 

それからまた明る日

 

家に家族が集まり、解散した後の逢魔時

玄関から見た庭の光景に、また息を呑みました。

 

前日の川の数ほどではないが、今度は家の庭で数えきれないくらいの蜻蛉の大群が、元気よく飛んでいたのです。

 

家の庭内でも、こんなに沢山の蜻蛉を今まで見たことはなかったのですが、神前や仏前での祈りの後、そっと想いを運んでくるかのように現れた蜻蛉の姿に、光の精を見たような気がします。

 

まだ暑い日差しの中、秋の気配と共に現れた、ひとつのお知らせだったのかもしれません。

 


 

蜻蛉を見ると、どういう意味があるのかを、セッションの中で聞かれることが多いです。

 

お彼岸の頃に見かける、黒いハグロトンボという通称神様トンボをはじめ、蜻蛉は神霊や御先祖様の御霊を乗せてくるという謂れや、前にしか進まないことから勝ち虫と言われ、良い縁起の象徴として認識されていることがあります。

 

お墓参りの後やお盆の頃、そっと現れる蜻蛉の姿の中に…故人を感じ、想い、懐かしむ気持ちに寄り添うような佇まいもまた、それを思わせてくれるのかもしれません。

 

そんな優しい淡い時間は

 

四季折々、確かに感じる

 

自然の揺らぎや、光の欠片の中に…

 

それぞれが感じる安らぎや、癒やしの恩恵を、必要な形で受け取っているのかもしれません。

 

 

疲れすぎている時

豊かな気持ちになれない時

 

小さな自然の変化に気づくこと

 

五感を使って感じてみること

 

五感を解放し、浄化することから、感じ方や意識の持ち方は、自然の中で癒され、また自然に変わっていくものではないかと思います。

 

 

✴︎五感については、次回のコラムに続く。

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