【大寒】二十四節気
節分までは厄祓い

季節は新年を迎え、立春に向けて新しい年を迎えようとしています。
年末の冬至に陰極まり、徐々に陽氣は増していきますが、季節は大寒。寒さは極まっていきます。
行者の寒行は、この大寒の時期に滝行などの水行を行いますが、水の浄化力は冷えているほど高まる。
芯から冷えるような寒さや水は、深い部分における禊ぎと浄化。辛い時程それを乗り越えることで、魂は成長します。
陰の力には、物事をリセットする力もあるのです。
お正月を迎えても何だかすっきりしない、年末年始をあまり良い気持ちで過ごせなかった方には、まだやることが残っています!
改めて干支が変わる立春に向けて、その前日の節分までは今までの厄祓いをする時です。
マイナスの感情は手放して、心機一転前向きな気持ちで、新しい流れを意識すること。
立春からは陽氣が加速して満ちていきます。
今よりは明るく、豊かな気持ちになれるかもしれません。
年末に忙しくて掃除ができなかった方は、大掃除をしてみましょう。
空間を綺麗にすることは、春の訪れと共に心地の良い新たな風を呼び込むことに繋がります。
この機会に、新しく自分に合った流れを迎える準備をしてみて下さい。
節分までにすると良いこと
⚫︎大掃除
掃除は部屋の氣を循環させ、新しいエネルギーを入れることができます。
引き寄せるエネルギーは、その部屋の状況に合った氣が流れてきます。
また、綺麗で風通しのよい部屋や家には、新しいエネルギーがテンポ良く入ってきやすいです。
住まいや職場は、常に風通しが良い状態にしておくことが吉を生じます。
重い氣を拾ってきたとしても、すぐに循環するということも言えます。
特に玄関やリビングの窓付近など、氣の入り口周りは綺麗で華やかにしておくことが大切です。
⚫︎感情の解放
整理をすることは部屋だけではありません。気持ちの整理をすることで、自分に起きる出来事や縁も大きく変わってきます。
古い感情、トラウマ、今までに起きた出来事による固定観念や怒り、憤り、悲しみなどの感情は、重い念のエネルギーを生み出し、自分で自分に呪縛をかけているような状態になってしまいます。
それにより、新しい流れに対して消極的になってしまうことや、ブロックをしてしまうことになるのかもしれません。
自分を変えたい時は、まず自分の感情の整理が大切です。
苦しい想いを解放することで、楽な気持ちになってみましょう。
解放は手放し
行きたい場所へ出かけたり、人と話すこと、陽当たりがよく、風通しの良い場所の空気を吸うなど、気分が変わることを意識してみて下さい。
意識しすぎている感情から意識を逸らすことが必要です。
軽く、楽しい感情になれるような時間を増やしてみましょう。
⚫︎身体を整える
体調が悪かったり、身体の氣が低下していると、心の状態も前向きになりにくいということもあります。
この時期は、年末年始の食べ過ぎや飲み過ぎによる不調があったりなど、氣の流れが乱れている方も多いのかもしれません。
新しい年や流れを迎える前は、身体を整えておくことで放つエネルギーは変わるものです。
氣が良ければ、前向きな気持ちにもなりやすく、氣が旺盛であれば力も発揮しやすいです。
また、新鮮な旬の野菜や住まいの土地から採れた野菜、血となるものを食すことで地の力は養われます。
胃腸の調子を悪くするものを控え、適度な運動やリラクゼーションを利用することで、身体の力を抜くこと。
体調がよくなることを心がけてみて下さい。
禊、厄落とし、大寒の修行とは、まず心身を整え、環境を整理することです。
それが出来たら、具体的な物事の中で止めようと考えていたことを手放すことや、人間関係の整理、新しく始めることの準備をしてみましょう。
流れはスムーズに行くはずです。
今が耐え時
新しい流れは、すぐそこまで来ています。
まずは自身を整えて、しっかりお休みしてみて下さい。
止まることもまた、苦行です。
神谷奈月