ライオンズゲートと新月【月齢】
シリウスと融合する新月

新月期間 8月7日〜8月9日
8月8日の新月は、ライオンズゲートです。
西洋占星術では、二十四節気の大暑から処暑までの期間が獅子座となり、その中間にあたる立秋は獅子座の支配星である太陽の氣が最も高まる時です。
太陽暦、太陽信仰で言えば、そういう時は大きなエネルギーが満ち、祝う時となります。
立秋は8月7日となりますが、数字によるエネルギーの観点からみると、無限の印♾を数字とした8月8日は大いなる意味がありますので、ライオンズゲートは立秋ではなく、8月8日というところでしょうか。
また、毎年この時期は、シリウスと太陽が東から一緒に昇ってくる時期となり、太陽にシリウスのエネルギーが流れ込みます。
このシリウスと太陽については、ヒライアカルライジングといいますが、大体7月末あたりから始まり、8月8日あたりまでの期間です。
地球とシリウス、太陽が並ぶこの現象は、太陽だけでなく、明るく光り輝く星であるシリウスのエネルギーが統合する為、巨大なエネルギーが地球に降り注ぐことから、自己統合や再生、大きな浄化を促すエネルギーが満ちるでしょう。
ライオンズゲートは、このヒライアカルライジングの影響や、太陽の氣が強くなる獅子座サイン15℃から20℃あたりの位置に、太陽がある期間の影響が重なり合う時です。
実際には8月8日だけでなく、ヒライアカルライジングの始まりである7月末あたりからゲートが開き、8月8日あたりからオリオン座も縦直線に並び、それが離れていく12日あたりにゲート閉まるといった現象です。
更に今年は、8月8日が新月となり、月もそこに並びます。
より大きな再生エネルギーが降り注ぐ為、殻を破ろとしている個人にとっては、少し苦しい期間かもしれませんが、脱皮した後は生まれ変わるくらいの大きな変化が期待できます。
新月とシリウスは、自然災害にも気をつけたい時です。
さて、今月の新月のテーマです。
火と水の統合が起き、大きな出来事が起こる、脱皮できる、目覚める、新しい自分に生まれ変われる奇跡的な新月
陰陽五行説では、火と水はあまり良い相性とされていませんが、私の家における祈祷の自然宇宙信仰では、火と水は大変相性が良いものになります。
自然界の中で大きな力を発揮する為には、火と水が統合しなければなりません。
水は酸素と水素の化合物です。水は火を燃やし、火を調節できる。
風が吹けば、それは大きな奇跡をもたらします。
ただ、爆発しないように、暴走しないように、調節しないといけません。
今月の新月は、太陽が最高潮になった火のエネルギーと、陰の氣が強まった月の水のエネルギーが交わります。
インド占星術では、今月の新月は月が支配星である蟹座となり、月の氣が一番強くなる優しい陰の月です。
(西洋における占星術は、春分点から計算した太陽の動きをみている為、毎年同じ頃にサインといわれる星座が変わりますが、実際の星座とは異なります。太陽や特定の惑星の背景に実際の星座があるわけではありません。)
また、シリウスは水の女神なので、太陽にはその水の氣も注ぎ込まれることになりますが、シリウスは陽水、強い女神です。
今月の新月は陰水、調整や調和をしてくれる母性的な月の女神です。
暴走しないように、調節をしてくれるかもしれません。
風は気づきと行動
今月は目覚め、気づける時です。
行動は必ず大きな変化へと繋がっていきます。
もう目覚めている方も多いかもしれませんが、ここで大きな再生エネルギーが注ぎ込まれます。
本当の自分に目覚め、新たな可能性に挑戦してみて下さい。
⚫︎シリウスについて
シリウスはナイル川の氾濫で有名な恒星であり、水の御霊水の女神です。
龍神信仰の根源とも言えます。
当時のヒライアカルライジングは、獅子座という今の時期ではありませんが、太陽にシリウスの巨大な水のエネルギーが注がれる時は、やはり大きな自然現象が起きます。
ただ、私的には当時のヒライアカルライジングは夏至あたりで起こっていたので、季節の兆候を考えると後付けしたサインの意味合いよりも、そちらの方が太陽の氣は強いのではないかと考えます。
そういう時期だったから氾濫が起きやすかったのかもしれません。
ナイル川の氾濫は、結果的に豊穣をもたらしますが、祈祷師の間では、あまりこういった日を吉日とはみなしませんでした。
それは、調節が難しいからです。
大きな自然の動きは、必ずしも人間にとって吉となることばかりではない為、日本の祈祷師の仕事は昔からそういった凶事を祓い鎮めるといった呪いが多かったように思います。
新月と満月に祈祷をするのも、月の女神への祝福と感謝もあれば、月の引力による禍事を鎮めるという意もあります。
こういう時期の祈祷は、自身の調子が整っていない時は、跳ね返りも大きい為、参加することができません。
自然の流れは宇宙の流れであり、時の流れと同様神そのものです。
こういう時期は、大きな変化をもたらしますが、それがどのように傾くのか注意が必要となります。
日本はちょうど、ヒライアカルライジングに入る頃、満月期の一番強い氣となる満月の前日からオリンピックが始まり、ライオンズゲートの8月8日新月に終わります。
私個人的な感覚としては、出だしからオリンピックが良い縁起ではなかった為、こういう時に重なるのも因果を感じます。
この縁起が日本にとって、今後どのように傾くのか気になるところです。
幸い、現在は夏至がライオンズゲートではありませんが、今年はそれを補うように、新月がライオンズゲートとなっている為、大きなエネルギーの交わりとなります。
ただ、今月の新月は先にも書いたように優しい月の女神、調節や調和を司る月です。
皆様の新月への祈りが、今後の凶事を祓い鎮めるエネルギーとなるかもしれません。
今年は水の害、台風や地盤が緩むことによる土地の災害、地震などが今回の星の影響で懸念されます。大難を小難に、小難を無難に祈祷師らしく祈りたいと思います。
大きなエネルギーが降り注ぐライオンズゲートです。
この日は一粒万倍日でもありますので、事始めとして、皆様にとって良き新月となりますことをお祈り致します。
神谷 奈月