11月節入と立冬【二十四節気】
月の変わり目・身体を整える季節

時は11月の氣に変わります。
干支は己亥
自然に例えると、土に植えた種。湿った土の中にエネルギーが宿っているようなイメージです。
二十四節気は立冬となり、冬の訪れに水面下にあるエネルギーが育ってきているような月の氣になります。
これを個人に例えると、自分の内面にあるものに向き合い、潜在的な力を高める時です。
それは、今はまだ発揮する時ではないですが、その力は近い将来外へ向かって羽ばたこうとしています。
自分磨きには良きエネルギーの月。
自分の中に籠るエネルギーは、怒りや過度の欲求など、様々な想いが蓄積しやすいとも言えます。
すぐには結果の出ない事柄に置いては、気を長く持ち、ストレスを溜めないよう、穏やかに時を過ごすこと。
先日の新月からのテーマ、終わった学びによる執着などの不必要な感情は手放し、これからの課題に向かって、力を蓄えることにエネルギーを使ってみて下さい。
土の中の種は、自分の希望です。
種の中のエネルギーは、希望や目標へ向かう力。
目的や成りたいビジョンを明確にし、そこに向かって進む意識を大切に、本当の自分の力を養いましょう。
⚫︎立冬
二十四節気のうちの四立となります。
四立は季節の変わり目です。
11月の節入りより、季節は冬になります。
西洋占星術では、太陽の位置が蠍座のサイン。
ここから冬至に向けて、どんどん陽は短くなっていき、冷え込んでいきます。
木枯らしが吹き、木の葉が落ち、空気が乾いて、少し寂しく感じる季節かもしれません。
この時期は体調を崩しやすい時期でもあり、特に今年は寒暖差が激しく、気圧の変化も激しい為、身体の調整機能が上手く働いていない方も多いです。
下痢や便秘を繰り返す、頭痛や肩凝り、目眩、のぼせや悪寒などの不調がでやすい時期でもあります。
身体に必要な栄養をしっかり摂り、滋養する季節です。
それは心や魂にも影響すると言えます。
例えば、修験道の行者にとって、立冬から心身を鍛えることによって行力を高めます。
迎える春はより強く、堅く、神仏と結べる。
立冬から立春までが、大切な時期とされています。
地に深く根を張る時期です。
こういう時期は、牛蒡や人参、生姜など身体を温める季節の野菜を摂ることを心がけます。
特に、大根や蓮根などの根のつくものは吉を生じます。
土の中で育つ野菜は、身体を温めるのです。
冬場は身体と心を整え、鍛える時
身体のバランスが整うと、心も安定しやすくなります。
それによって、魂という本当の自分の声も、聞こえやすくなるのです。
地球の気候は年々変化し、進化しています。
その中で自身の調子を崩さないように整え、自分を護りましょう。
健やかな身体に氣の運は上がっていきます。
皆様にとって、良き冬となりますことをお祈り致します。
神谷 奈月