1月節入り小寒【二十四節気】
禊と厄祓いの1月
太陽の位置、季節を表す二十四節気では、1月は5日から入りとなり、月干支は辛丑に変わります。
季節は小寒、西洋占星術では山羊座の位置、山羊座新月を迎えたばかりの節の入りですね。
さて、新年を迎えて寅の年になりましたが、1月5日から翌2月3日節分までが1月となり、年の変わり目は立春の2月4日。
占いで使う節月の暦では、今はまだ辛丑の年です。
2月4日の立春より、年の干支が変わり、壬寅の年となります。
新しい年の始まりの立春
新しいサイクルを迎える前に節分があり、厄祓いの豆まきや、福を呼ぶ為の恵方巻きなど、良い縁起となるような行事が行われるものです。
1月は新年を迎え、イベント盛り沢山な楽しい時期ですが、まだ気持ち的な厄祓いが済んでいない方は、是非とも良い気持ちに切り替えていく為に、新年の行事を楽しむことがよいかと思います。
厄祓いは節分までに
気持ちを切り替え、今の時期は楽しく、立春に向けて前向きな気持ちで過ごせると良い月になるでしょう。
1月のポイント
1月は厄祓いの月、昨年の厄を落とし、心身を整え、楽しんで2月を迎えましょう。
⚫︎季節の土用
1月17日から2月3日節分までは、冬の土用の期間です。
土用は季節の変わり目のお知らせ
季節の変化に伴い、氣が変わっていく時です。土地の氣の変動により、磁場が不安定になりやすい時期となりまりますので、この期間の家の工事などには注意を払いましょうという時期です。
この時期に水回りや改装改築工事になってしまった時など、祈祷の依頼が多い時期でもあります。
大氣も変わっていく時になりますので、体調管理などにも気をつける時です。
⚫︎二十四節気は小寒から大寒へ
1月5日節入り小寒より、寒の入り。
この頃から大寒に向けて、寒さが厳しくなっていく時でく。
修験道では、冬の土用あたりから寒行が始まります。大寒となる20日から節分までは、まさに水行期間です。
一番寒い時期に滝行などの水の行をして、身体を鍛える時期となりますが、水行は禊の行、心身が辛く苦しい時に自身と向き合うことで、解脱をするという意もあります。
寒さに耐え、冬を越えられた魂は、立つ春には良き芽が出て、夏至の頃には豊かに実るでしょう。
悩み苦しみも、自我と向き合い、それを越えた魂は、その後美しく花開きます。
寒行は水行だけでなく、自分と向き合い、辛い時期を乗り越えるという修行でもあるのです。
この季節だけではなく、上手くいかない時はまさに寒行だと言えます。
そんな時期を乗り越えていける魂を養うことが、修行なのかもしれませんね。
それは、自分自身を整えること、禊をすることです。
大寒から節分までは、まさに禊の期間
昨年の穢れや厄を祓い清めるという、新しいサイクルの前の最後の禊の期間になります。
厄祓い祈祷のご依頼が1番多い時期ですが、そういった祓いだけでなく、よく自分を見て、本当の自分を受け入れて…
ちゃんと自分と向き合い、心と魂を禊ぎ、整えること。
すっきりとした気持ちで、新しい流れに乗ることが大切です。
⚫︎七草粥の日
1月7日は七草(セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ)の入った粥を食べる日となっています。
無病息災を願って食べられている七草には、胃腸を整える作用などがあり、身体を整えることも目的のひとつです。
七草は、朝神棚にお供えしたものを粥にして頂くと、御神徳も頂けるでしょう。
土地神様との結びも強くなるかもしれません。
七草は春の七草、春を祝い、春を迎える身体の準備をする為の行事でもあるかと思います。
立春前に身体を整え、循環するように、食べ物による身体の禊も大切です。
1月は七草の日だけではなく、身体に良いものを積極的に摂り、整える時期ではないかと思います。
よく見てみると、1月は節分を迎える前に、自身の心体を整えるような意が盛り込まれている月です。
立春前には土用の期間もあり、様々な氣が変化したりなど、自然が新しいサイクルを迎える準備をする為、不安定になりやすい時でもあります。
ですが、もうすでに新しいフェーズに入っているのです。
新しい流れに乗れるように、自身を整え、準備をする期間として、新年の行事を楽しみながら、明るい気持ちで、立春を迎える準備をしてみて下さい。
皆様が楽しく冬を越えられますように…
神谷 奈月