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春分【二十四節気】

2022年3月21日

新しいサイクルが始まる時

お彼岸の入りの満月を越えると、季節は春分を迎えます。

桜色の季節です。

今回の写真は満開の桜の木ですが、撮る角度を変えるとこんな風に映ります。

 

さて、春分を迎えると、西洋占星術は牡羊座のサインになりました。

季節を表す二十四節気では、新しい始まりは立春と言われているのに、何故春分は宇宙元旦とか、新しいサイクルの始まりと言われているのか⁈

それは西洋占星術によるところが大きいと言えます。

 

西洋占星術では、新しいサイクルの始まりは牡羊座となっています。

春分点を始まりとして、360℃を30℃づつ区切り、12星座というサインを当てはめています。

つまり、西洋占星術では、春分点に太陽が巡ってきた時に牡羊座0℃という新しいサイクルの始まりとなっているのです。

ですから、星座というよりは正確にはサインであり、よく言われている牡羊座満月というのは、実際の星座がその月の位置にあるわけではありません。

西洋占星術は、星占いではありますが、まさに季節と太陽を中心に見ているのです。

逆にインド占星術では、月や実際の星座の位置をみていますから、実際の位置関係を表しています。

ですから、同じ満月でも何座なのかという話になると、西洋占星術で言われる星座とは違ってきたりします。

日本は太陽暦が主流となっていますので、西洋占星術における星占いの概念は影響力がありますね。

そういう世界観で言えば、牡羊座はまさに宇宙のサイクルの始まりだと言える。

それは、太陽の通り道である黄道と、天の赤道が交わる点であり、春分点は黄経0℃であることを表すことから、太陽が新しいエネルギーを生み出していく始まりであるということです。

地球を宇宙の中の太陽系の惑星として考えた時、中心となる太陽が新しいエネルギーを生み出す時は、大きな影響力があります。

春分とは、太陽が360℃一回りし、ひとつの周期を終え、新しい流れが始まる時。

それは、今までの流れであるエネルギーがリセットされ、新たな渦ができ始めるということ。

立ち上がる強い原動力が生まれます。

それは、3月に入った頃からリセットが始まり、お彼岸の入りの頃は大いなるエネルギーが渦巻きます。

どんな思考を持って..

どんな流れに乗って..

貴方は春分を迎えますか?

春分のテーマは、現実的な発展や表面的に見える変化であり、新しくエネルギーを受けとる日です。また、古いエネルギーを手放す時です。

冬至などにおける新しいスタートは、内面的なこと、精神的なこと、土の中に種子を植えるような始まりですが、春分の新しいエネルギーは、太陽の力です。

社会的に生きる力であり、現実を生きる力のようなものです。

水面下にあるものを現実的に再現することや、色々な物事を動かす力を得ることでもあります。

それは、過去に植えた種が芽を出すということです。

現実的に目に見える形での変化を促すようなエネルギーが満ち溢れる時と言えます。

では、どうしたらそれをより多く受けとることができるのか..

それは、古いエネルギーを手放すこと。

過去に捉われている想い、ひきずっている物事から発生した想いなど、自分自身としっかり向き合って、新たな気持ちで進めるように、新たな流れを受け入れましょう。

それは、流れに委ねることでもあります。

過去に拘りすぎていたり、何かに固執しすぎていたり、誰かに執着していたりすることから、新たにきている流れに、知らず知らずのうちに逆らっているのかもしれません。

この時期に上手くいかない流れは、そういったことによる歪みが起こっていることがあります。

そういう時は、一度立ち止まって、道を見直す時です。

受け取るべきエネルギーが受けられるように、自分を整えることが必要な時です。

今までに植えた種をちゃんとみて下さい。

上手くいっていない時は、自分の原点に返ることでもあります。

春分は、昼と夜の長さが同じになり、陰陽和合する作用が働きます。

バランスや調和をとることへのサポートが得られる時

魂が里帰りをする時

自分の原点に立ち返り、魂に還る時なのです。

お墓参りや、実家に帰ってみること、親や兄妹と連絡を取ることなど、そこに落とし物や忘れ物がある時は、ここでしっかりと向き合ってみましょう。

それは、本当の意味での供養になります。

お彼岸から繋がるご先祖様

家族との絆

自分の魂

これから本当に繋がるべき魂に出会えるよう、しっかり自分のルーツと結び、自分の魂を祝えるように。

本当の自分を生きられるように…

春を迎える準備をしてみて下さい。

 

春はもう目の前です。

皆様のところに

温かい春風と共に

幸せが訪れますように

良き春が訪れますように


 

⚫︎桜の香と一緒に訪れる春分

この時期は、桜が開花する前から、花の精の香りと気配が致します。

温かい風と揺らぎに心躍る季節です。

春は季節の変わり目であることや、近年は寒暖差や急激な気温や気圧の変化から、体調を崩しやすい時期でもあり、花粉症などによる不調も起こりやすい時かもしれません。

ですが、日本という国においての春

懐かしい記憶と共に…

春らしい温かい揺らぎを感じられる感性や霊性を、すべての人が持っています。

ただ、使っているかいないかだけで、すべての人に当たり前に備わっているものです。

不調に捉われないで..

感じたいこと  触れたいことに

意識を傾けてみてはどうでしょうか。

 

この季節は、春色の美しい色彩に恵まれています。

お墓参りと合わせて、お花見も良い時なのです。

桜の精は人の魂が近くにあると喜びます。

精に触れると魂も共鳴するので、自分の魂も喜びます。

その豊かさをご先祖様に届けてみて下さい。

綺麗に咲いた花のような魂を供えてみて下さい。

春分には、そんな温かいお墓参りができるとよいのではないでしょうか。

日本の四季を愉しんで過ごしてみましょう。

神谷 奈月