新年と木の話
ご縁を頂きまして有難う御座います。本年も宜しくお願い致します。
本年は時々少しコラムから外れて、気分転換に日記的なブログを書きたいと思います。
謹賀新年
新しく祓幣を拵えると、新年になったなという感じがします。
早速、新年早々厄祓いの出張で、新しい祓幣が活躍しました。
八垂の大幣を作るつもりでいましたが、まだ作れていないので、立春か春分までにと計画中です。
数年前に檜を新調してから、ずっと裸のまま立っているので、ちゃんと服を着せてあげようと思っています笑
今の大幣は四垂の檜、何代前からかというくらい年季の入った色になっています。
祓幣は桃の木、祓いの力が強いものを使っています。
笏は一番古いものはおそらく白膠木、他は檜です。
昔は白膠木は霊力が強いと言われていたので、貴重なものだったと聞きました。
木には自然の生命が宿り、地から授かった力があります。
木に括ってある長い紐は麻です。
麻は神霊が好むので神事では大切にされていますし、お馴染みのひらひらとした白い紙にも神霊が憑ります。
最近は美濃市に縁を頂く機会が増えたので、次の紙はどんな和紙にしようかなと年末に見て回っていました。
地鎮祭での御幣は、縁起のよい和紙の色物で作ってみようかなと考えたりします。
という風に、色々拘って作っていくとコストもかかりますね。
ですが、私が一番拘るところは麻と木です。
特に木は、握った時に感じるものがあるので、手に馴染まない木は使いにくく、中がスカスカなものもあります。
なかなか力のある木を手に入れることは難しく、檜ならよいとか、桃の木ならよいとは一概には言えず、結局は何代か前からある大幣の檜が一番霊力が強く、新しい檜は今ひとつだったので、なかなか新しく作れないでいたというところです。
宿木になるか、自分と合ってきたら作ろうかなと思っていたので、そろそろ頃合いかもしれません。
桃の木とは、なかなかの相性です。
杖だと、数年前に貴重なイチイの木を頂きました。
登山の際には、錫杖かイチイの木の杖が私のお供ですね。
それから、長さにも色々とあり、一尺二寸が規定サイズなのですが、私には少し大きく、祓う時に振られてあまりしっくりときません。
なので、縁起のよい数字で自分サイズにしたものもあります。
木と言えば、私が使うトークセンは、タマリンドというタイの木で、雷が落ちた木で作ってあるレッドウッドというものです。
これが欲しくてタイまで行きました。
トークセンを習いたかった先生に、基本のタイ古式をちゃんと勉強してこいと言われたので、その流れでタイ古式マッサージやタイハーブ、リフレクソロジー、腹部浄化デトックスまで修得してしまいました。
毎年行っていたので、トークセンもその度に増えて、最終的にはヨガのインストラクターまで習得するという流れになり、タイには縁があったようですね。
縁が深くなってくると、タマリンドもどんどん手に馴染むようになりました。
トークセンは氣功のコースで使ったり、出張でも使うことがありますが、頭がすっきりすると皆様から人気です。
タイの木の精霊が好きなので、タイを想うと沢山の木が蘇ります。
力も湧きますし、木も共鳴します。
タイの木は自由で、のびのびとしたエネルギーです。
陽気で穏やかな感じに親しみをを覚えました。
こうやって回想しながら書いていると、イギリスにも木に呼ばれて行ったことを思い出します。
たまたまネットて見つけた木に共鳴して、会いに行きたいと思い調べたところ、その木がある場所がイギリスでスピリチュアルを学ぶ学校だったのです。
ですから私は、ヒーリングを学びたいからイギリスへ行ったというより、その木に会いに行こうと思い学校へ行ったというのが経緯であります。
私のプロフィールなどで使っている、私が触れている木がこの木なんですが、温かい優しいエネルギーでした。
国によって鳥の声も違い、木のエネルギーも、風も、水も違います。
自分がアクセスする先が増えると、抱える容量も多くなりますが、その度に魂が目覚めていきますね。
日本での登山もそうです。
山の中の木に呼ばれて、登ってきたのかなと感じます。
勿論、木だけではなく、土地や神々、宇宙因果律、自然の成り立ちによって、その場に結ぶ様々な縁があるのですが、意味があって成り立っていることを知りました。
私はずっと修験道だったので、荘厳な神霊と厳かな環境の中で育ってきましたが、イギリスに行かなければ、ヒーリングのような淡い優しいエネルギーを知ることはなかったですし、タイへ行かなければ、緩くて温かいエネルギーに触れることもなかったです。
また、そこで出会った人との縁は、今も続いています。
そんな流れを考えながら年を越して、今年は何をしようかなと新年を迎えましたが、昨年からひたすら勉強をしていて、未だその勉強は続いており、課題はまだ今年も続きそうです。
あと少しで、ずっと探していたものが掴めそうな、大きく変化できそうな予兆を感じながら、今年はその集大成となるかもしれません。
そういうものを皆様に還元できるよう、邁進したいと考えています。
今回は、私のマニアックな木と幣の話が中心となってしまいましたが。。
2022年
良き年になることを祈って…
私は今年も勉強を頑張りながら、大いなる流れに委ねてみたいと思っています。
皆様にとっても、良き年になりますように
愛と祈りを込めて…
神谷 奈月